「男木島スマート交流プロジェクト」実証調査を行います。

このたび、スマートシティたかまつ推進協議会は弊社を代表団体として、国土交通省「令和3年度 スマートアイランド推進実証調査業務」の採択を受けました。

私たちは「男木島スマート交流プロジェクト」において「離島教育」「高齢者の見守り等における地域の担い手不足」をテーマに、高松市、株式会社Geolonia、株式会社NTTドコモ四国支社と連携し、実証調査を実施します。

実証内容

1. 学習機会の確保へ向けた支援

島の児童・生徒が多様な考え方や意見に接する場を設けることで学習意欲を高め、自ら学ぶ機会を増やすための取組として、遠隔コミュニケーションツール等のICT機器を活用し、本土側の大学生との間で行う知的交流の場に関する実証調査を行う。

2. 高齢者見守りシステム

地域の高齢者見守り機能の低下に対応するため、LoRaネットワークとIoTセンサーによる見守り機能導入に関する実証調査を行う。

※LoRaは長距離低消費電力無線通信(LPWA)の一つ。


私たちは、休校していた高松市立男木小・中学校の2014年の再開校をきっかけに、ICTを活用し男木島の課題解決に取り組んで参りました。今では人口の3割程度が島外からの転入者となり、集落には明るい子どもたちの声が聞こえ、高齢者と若年層が交わりながら生活する姿を目の当たりにすることができます。人口減少と高齢化の一途を辿っていた約10年前には、想像ができなかった男木島の姿です。

離島という条件のもとにある男木小・中学校の教育については、少人数教育ならではの個人に合わせた学びなどの魅力もある一方、船による移動が必ず伴う為、船の発着時刻や天候などにより学習環境が制限・左右されるなど街の学校にはない困りごと、課題も存在しています。今後、離島における新しい教育の可能性を探り、男木島という自然豊かな環境や地域性を活かした、より先進的な学びを形作る必要性を感じています。

本事業を通して、男木島における教育の魅力化や子育て世帯を始めとする移住定住のさらなる促進に貢献し、30年後も子供から高齢者までが安心して暮らせる島を実現、その知見を全国の離島に広げていけることを目指します。

■スマートアイランドに関する情報については、以下の国土交通省ホームページをご覧ください。
https://www.mlit.go.jp/smartisland/index.html (スマートアイランド特設HP)